映画『ガール・ピクチャー』 映画『ガール・ピクチャー』

どんなあなたも、愛してる。

      第95回(2023年度)アカデミー賞® 国際長編映画賞部門フィンランド代表 決定!
      第38回(2022年度)サンダンス映画祭 ワールドシネマドラマ部門観客賞受賞

      2023年4月7日(金)より
      新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか
      全国順次ロードショー!

      監督:アッリ・ハーパサロ  脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
      出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
      2022年/フィンランド/100分/カラー/スタンダード/5.1ch/原題:Tytöt tytot tytöt/PG12/日本語字幕:松永昌子
      配給:アンプラグド © 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
ありのままの自分と向き合う、3人の少女の物語。

Playlist

Trailer|予告編

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            女の子を叱りつけるときに使われていた言葉
            「Tytöt tytot tytöt(ガール・ガール・ガール)」を
            ポジティブなイメージに置き換えたいと思いました。
            『ガール・ピクチャー』は、
            今の時代を生きる女の子たちへのリスペクトであり、
            応援歌なのです。
            ――アッリ・ハーパサロ監督

Introduction

たった3度の金曜日で、全てが変わることもある――
自由でジェンダークィアな青春映画が誕生!

子どもと大人のはざま、17歳から18歳に差し掛かる3人の少女、ミンミとロンコとエマ。

3度の金曜日で、ミンミとエマはお互いの人生を揺るがすような運命の恋をし、ロンコは未知の性的快感を求め冒険する――。

10代はジェットコースターのようにアップダウンが激しく、多感な時期。主人公たちは自身のセクシュアリティーや恋愛指向にあえて名前を与えてはいないが、それぞれに異なるのは当たり前。

〈こうあるべき自分〉を思い描き、つまずき、ぶつかり、失敗しながらも誰かと寄り添い、自由を獲得する方法を学んでいく。
北欧発〈ジェネレーションZ〉のみずみずしい青春映画が誕生した。

女性をエンパワーする、魅力的なキャスト&スタッフが集結
アカデミー賞®フィンランド代表、サンダンスで観客賞を受賞!

監督は自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』(16)でデビューし、強い女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。彼女が大学在学中に出会ったという気鋭の脚本家ダニエラ・ハクリネンとイロナ・アハティが、自身の経験も振り返りながら、3人の少女たちに訪れる3度の金曜日の物語を綴った。

ノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションによって製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞、さらに第95回アカデミー賞®国際長編映画賞部門のフィンランド代表に選出されるなど、多くの映画祭で注目を集めた話題作。

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Story

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最初の金曜日。

クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は同じ学校に通う親友。

放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいる。

そんな中「男の人と一緒にいても何も感じない自分はみんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて、果敢にパーティーへと繰り出す。

一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前に、プレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近する――。

Cast

12歳でデビュー以来、継続的にテレビや映画に出演している俳優。出演作品はセルマ・ヴィルフネンの『リトル・ウィング』(16)や『Hölmo nuori sydän』(18)、テッポ・アイラクシネンのダーク・コメディシリーズ、「Duke of Sipoo」(18-)、サムリ・ヴァルカマの「Maanantai」(19-)など。また、2016年のフィンランド国立劇場での公演で舞台デビュー。最近は、ウラ・ヘイッキラ監督『エデン』(20)で主演を務め、世界の映画祭で広く上映された。『ガール・ピクチャー』は、彼女にとって主演2作目の長編映画。現在はアールト大学のELO film school Helsinkiで、映画とテレビ番組の修士課程に所属している。

フィンランドの俳優、ダンサー、歌手。2020年にLärkkulla musical theatre schoolを卒業。フィンランド ナショナル オペラ バレエスクールでバレエを習得し、フィンランド ナショナルバレエ カンパニーの「くるみ割り人形」で主演の少女クララ、デイヴィッド・コズマ演出によるValtimo Theaterでの演劇「Megan’s Story」で主演のメーガン役、ピーコック・シアターでのマルコ・ビュルストロム演出による「コーラスライン」のキャシー役を務めるなど、舞台やミュージカルを中心に活躍。『ガール・ピクチャー』は、長編映画デビュー作で、現在はミュージカルの制作に取り組んでいる。

フィンランドの俳優。タンペレ大学で演技学の修士号を取得。幼少期をフランスで過ごしたことから、高校はヘルシンキでフランス語の高校を卒業。語学に興味があり、母国語のフィンランド語に加えてフランス語、イタリア語、英語、そしてスウェーデン語を操る。アンナ・ダールマンによるTVシリーズ「Nörtt: iDragonslayer666」(17)への出演で知られており、最近では犯罪シリーズの「Pahan väri」(21)やコメディー映画『Peruna』(20)に出演。『ガール・ピクチャー』では、3ヶ月の訓練を経て、フィギュアスケーターのエマとして主演デビューを果たした。

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Director

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1977年生まれ。フィンランド出身の監督・作家。
ニューヨーク大学ティッシュ芸術学科で芸術修士号、アールト大学の映画学校でテレビと背景美術の学士号を取得。2016年にデビュー作『Love and Fury』で、自分自身の主張を見いだしていく女性作家の姿を描いた。2019年には、7人の脚本家と監督が製作した、ジェンダーバイアスと構造的な権力の誤用について描かれた『Force of Habit』に参加。この作品は世界で高く評価され、ユッシ賞(フィンランド・アカデミー映画賞)の作品賞、監督賞、脚本賞にノミネート。さらに2020年には北欧理事会映画賞を受賞した。3作目の長編映画である『ガール・ピクチャー』でも、強い女性を主人公とした作品を作り続けることに力を注いでいる。

Comment

※五十音順・敬称略
アサダアツシ
脚本家

ミンミ、ロンコ、エマ、3人の少女たちによる冒険物語。 舞台はアマゾンの秘境ではなくフィンランドの平凡な日常だけど、そこには新しい出会いと発見があり、未知の扉を開く勇気と決断が迫られる。不器用で純粋な3人は失敗も沢山するけれど、その度に逞しくなっていく姿のなんとまぶしいことか。

見終わると映画丸ごと抱きしめたい気分にさせられる。

朝比奈ひかり
Z世代マーケ seamint.代表

たった3度の金曜日でも、大人と17歳から18歳の少女では、体感がまるでちがう。 彼女たちと、一喜一憂を共に感じながら見ました。

自由でジェンダークィアな青春映画の『ガール・ピクチャー』は、一人一人の不完全さも愛してくれる、そんな映画だと思います。

枝優花
映画監督•写真家

頭でわかっているのに口から出る言葉はずれてしまう。 心が感じていることに素直になれず、身体は想いとは逆方向へ。 全部が思い通りにうまく動いたら、どんなにいいだろうか。 そんな10代の記憶が蘇る。

しかし大人になった今、そんなもどかしさすら愛おしく ああ、本当は今だって もっともっともがけるはずだと思い出させてくれる時間。

清田隆之
文筆業・桃山商事代表

ヒリヒリするような孤独も、バカバカしい空騒ぎも、みんなみんなまぶしかった! でも、経済状況やジェンダー観が違いすぎる日本だったら、同じように〈自分探し〉ができただろうか……。 すべての若者が存分にトライアンドエラーを繰り返せるような社会にしていくことこそ、 私たち大人が果たすべき責任ではないでしょうか。

ハヤカワ五味
起業家

大人になって色々知りすぎてしまった私たちは恋愛も人生も、 なんでもラベリングして考えがちだけど、本当はもっと自由なのかもしれないと思った。