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Lahn Mah
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2024年タイで記録的な大ヒット!自分よりも家族を思う愛情の深さに、 涙があふれて止まらない。
第97回アカデミー賞®国際長編映画ショートリスト入り(タイ史上初)

映画『おばあちゃんと僕の約束』

6月13日(金)新宿ピカデリーほか全国順次公開
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Introduction

おばあちゃんと交した、愛に満ちた“約束”とは――

号泣する観客が続出し、
          SNSで大反響!
          社会現象になった超話題作

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)等ヒット連発
              “アジアのA24”こと新進気鋭の映画スタジオGDH最新作!
タイの大人気スター、ビルキン映画初主演作!

2024年4月にタイで公開され、年間最大のオープニング成績を記録した超話題作。

涙なしには観られないことから、鑑賞後に号泣する観客の様子を、TikTokをはじめとするソーシャルメディアに上げるブームが勃発。若者を中心に大流行し、記録的なヒットに繋がった。主人公エムを演じるのは、大人気ドラマでタイを代表するスターとなった俳優・ミュージシャンのビルキンこと、プッティポン・アッサラッタナクン。おばあちゃん役のウサー・セームカムは78歳にして俳優デビュー。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で校長役を務めたサリンラット・トーマスがエムの母親を演じる。祖母、子、孫の三世代が織りなす普遍的な家族の物語でありながら、笑いを交えた新鮮な切り口で描き、バンコクの古く美しい風景の中で繰り広げられるヒューマンドラマ。心の琴線に触れるあたたかく優しい音楽と共に、誰もが家族や故郷を思わずにはいられない名作が誕生した。

Billkin
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Story

大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが、祖父を介護したことで豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムには一人暮らしの祖母・メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとする。しかし、メンジュの慎ましくも懸命に生きる姿に触れる中で彼の考えは変わっていく。

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Cast

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エム
プッティポン・アッサラッタナクン
(ビルキン)
Putthipong Assaratanakul

1999年10月8日生まれ。タイの俳優、歌手。 モデルやCMで活躍した後、ティーン向けホラー番組シリーズ「Please…Siang Riak Winyan(英題)」(17)、大ヒットラブコメディ映画『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』(18)などで脇役を務める。2019年に、テレビドラマ「My Ambulance(英題)」に出演し、注目を集める。2020年、世界中で大反響を呼んだBLドラマ「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」で、大ブレイク。2021年に、続編「I Promised You The Moon ~僕の愛を君の心で訳して~」も配信され、国内外で数々の賞を受賞した。2025年3月、大ヒットした台湾映画『僕と幽霊が家族になった件』(22)のタイ版リメイク映画『The Red Envelope(英題)』で主演を務める。歌手としても活躍し、多数のヒット曲を持つ。本作の主題歌「Ever-Forever」ほか、『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』(23)のカバー版のエンディング曲も歌う。

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メンジュ(祖母)
ウサー・セームカム
Usha Seamkhum

タイの俳優。長年、主婦として暮らしており、芸能活動はしていなかった。子育てを終えた10年程前に、地元のフィットネスセンターでタイの伝統的なダンス教室に通い始める。ある日、高齢者対象のダンス大会に参加していたところ、モデル事務所に見出される。これを機に、広告やミュージックビデオで活躍。2022年、本作のオーディションのオファーを受け、78歳にして長編映画デビュー。100人以上の候補者の中から選ばれた。その後、『Uranus 2324(原題)』(24)に声出演。ほか、本作の記録的な大ヒットで一躍人気者になり、国内外から出演依頼が殺到中。

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キアン
サンヤー・クナーコン
Sanya Kunakorn

1963年11月7日生まれ。タイの俳優、テレビ司会者。タイで最も知られるタレントの1人。テレビ番組のエキストラとしてエンターテインメント業界に入る。1991年に、現在も続くテレビ番組「Joh Jai(英題)」の共同司会者として大ブレイク。俳優としても、数々のテレビドラマに出演。1993年、『Crazy Me(英題)』で長編映画デビュー。その後、オキサイド・パン監督のデビュー作『タイムリセット 運命からの逃走』(97)で主演を務め、ゴールデン・ドール・ナショナル・フィルム・アワード国際映画賞 最優秀主演男優賞を受賞。その他、トンチャイ・メーキンタイやタネート・ワラークンヌクロといったタイの国民的歌手のミュージックビデオにも出演している。

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サリンラット・トーマス
Sarinrat Thomas

タイの俳優、アクティングコーチ、ドラマセラピスト。1997年に演技を始め、『Coming Soon(英題)』(08)、『フォービア2/5つの恐怖』(09) 、『Cool Gel Attacks(英題)』(10)ほか、幅広い作品で活躍。2012年、スマトラ沖地震を描いた映画でJ・A・バヨナ監督の『インポッシブル』に出演。その後、タイで社会現象となり、一大ブームを巻き起こした社会派学園ドラマ「ホルモン・シリーズ」(13-15)に出演。2017年には、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で、校長役を演じる。女優業のほか、ドラマセラピストの資格も持っており、子供や若者、特別な支援を必要とする人のクリエイティブな活動を支援するため、多くの講演会、ワークショップを開催している。

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ポンサトーン・ジョンウィラート
Pongsatorn Jongwilas

1982年10月4日生まれ。タイの俳優、DJ、ラジオパーソナリティ。ラジオ番組のホストを務め、音楽業界で活躍。俳優としては、2004年、『My Space(英題)』で長編映画デビュー。その後、『アンニョン!君の名は』(10)や『ATM エラー』(12)などでコミカルな脇役を務める。2013年、大ヒットホラーコメディ映画『愛しのゴースト』に出演。タイで興行収入10億バーツ(約3300万ドル)を記録し、現在でもタイ映画の歴代興行収入1位の記録を維持している。ほか、森絵都の小説「カラフル」が原作の映画『ホームステイ ボクと僕の100日間』(18)など、数多くの人気テレビドラマや長編映画に出演。

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ムイ
トンタワン・タンティウェーチャクン
Tontawan Tantivejakul

2000年11月7日生まれ。タイの俳優、モデル。2020年、タイの人気歌手で俳優のイン・ワラントーンの楽曲「Disappointed」のPVにビルキンと出演し、知名度を上げる。日本をはじめアジア各国で一大ブームを巻き起こした「花より男子」のタイ版ドラマ「F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS」(21)で主役を演じ、ブレイク。その後、ドラマ「Magic of Zero (英題)」(22)や「10 Years Ticket(英題)」(22)に出演。

Staff

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監督・脚本
パット・ブーンニティパット
Pat Boonnitipat

1990年生まれ。タイの映画監督、脚本家。大学卒業後、テレビドラマ「ホルモン・シリーズ」(13-15)、「STAY Saga ~わたしが恋した佐賀~」(15)など、ヒットドラマのフォトグラファーを務める。2016年、ドラマシリーズ「Diary of Tootsies Season1」の製作に携わり、共同監督として初めてクレジットされる。2017年、「Project S the Series」のSOSスケート編の監督・脚本を担当。その後『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)のプロデューサーを務めたジラ・マリクンとワンルディー・ポンシティサックからドラマ版リメイクの相談を持ち掛けられ、ドラマ「Bad Genius(英題)」(20)の監督に抜擢される。同作でタイの有力紙コムチャドルック紙による芸能賞、第17回コムチャットルック・アワードで最優秀テレビドラマ/シリーズ賞、最優秀脚本賞、最優秀監督賞を受賞。これがきっかけとなり、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作陣と共に、『おばあちゃんと僕の約束』(24)で再びタッグを組んだ。本作が長編映画デビュー作となる。

プロデューサー
ワンルディー・ポンシティサック
Vanridee Pongsittisak

タイの映画プロデューサー。大学卒業後に、GDHの前身でタイ最大の映画会社だったGTHことGMMタイハブに入社。プロデューサー兼脚本スーパーバイザーとして、GTHやGDHの多くの作品に携わっている。主な作品は、『アンニョン!君の名は』(10)、『SuckSeed(英題)』(11)、『すれ違いのダイアリーズ』(14)、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)、『ホームステイ ボクと僕の100日間』(18)、『フレンドゾーン』(19)、『ハッピー・オールド・イヤー』(19)、ドラマ「Bad Genius(英題)」(20)、『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』(23)、『親友かよ』(23)、『いばらの楽園』(24)。

プロデューサー
ジラ・マリクン
Jira Maligool

タイの映画プロデューサー、監督、脚本家。GDHのヒット・プロデューサーとして知られている。在学中から映像制作に携わり、大学卒業後の1991年、自身で映画会社ハブホーヒンバンコクを設立。2000年、第51回ベルリン国際映画祭にてスペシャルメンションとテディ賞を受賞した『アタック・ナンバーハーフ』に脚本家として参加。2002年、『Mekhong Full Moon Party(英題)』で監督を務め、第27回香港国際映画祭にて国際映画批評家連盟賞スペシャルメンションを受賞。2003年、ハブホーヒンバンコクはGMMグラミーの映画部門らと提携し、GTHとなり、大ヒット映画『フェーンチャン ぼくの恋人』(03)でプロデューサーを務める。その後も、『早春譜』(06)ほか、『Bangkok Traffic (Love) Story』(09)、『アンニョン!君の名は』(10)、『SuckSeed(英題)』(11)、『ATM エラー』(12)、『すれ違いのダイアリーズ』(14)ほか、多くのGTHの作品にプロデューサーとして携わる。2015年にGTHが解散し、GDHが後継に。プロデューサーを務める主なGDH作品は、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)、『ホームステイ ボクと僕の100日間』(18)、『フレンドゾーン』(19)、ドラマ「Bad Genius(英題)」(20)、『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』(23)、『親友かよ』(23)、『いばらの楽園』(24)。

脚本
トッサポン・ティップティンナコーン
Thodsapon Thiptinnakorn

タイの脚本家。GDHの作品を多く手掛ける。大学在学中に映画製作を志し、工学部からコミュニケーションアーツ学部に転部。卒業後、短編映画に携わったのち、脚本家に転身。タイ国内外で大ヒットした『SuckSeed(英題)』(11)で、初めて脚本を担当。その他、『すれ違いのダイアリーズ』(14)、青春学園コメディ映画『メイ・フー?』(15)、『ホームステイ ボクと僕の100日間』(18)、『フレンドゾーン』(19)、『愛しい詐欺師』(20)、『Love Destiny:The Movie(英題)』(22)に共同脚本として参加。『おばあちゃんと僕の約束』で初めて、発案から脚本を手掛ける。

音楽
ジャイテープ・ラーロンジャイ
Jaithep Raroengjai

タイ出身の作曲家。2008年、日本映画『いま、会いにゆきます』(04)を観て、映画と音楽が人の心を動かす力に深く感動し、映画音楽を志すようになる。当時は音楽に関心があったものの映画制作の知識がなかったため、まずは映画を体系的に学ぼうと決意し、バンコク大学コミュニケーション学部映画専攻に進学。2011年、同学部を首席で卒業。卒業後はGTHでポストプロダクション・コーディネーターとして勤務。2013年にはタイで大ヒットとなったドラマ「ホルモン・シリーズ」のオープニング楽曲を担当し、作曲家としてのキャリアをスタート。以降、「STAY Saga ~わたしが恋した佐賀~」(15)ほかテレビドラマや映画の音楽を数多く手がけてきた。映画音楽の道を本格的に追求するため、2019年に来日し、尚美ミュージックカレッジ専門学校にて映画音楽を専門的に学ぶ。その在学中に手がけた映画『ハッピー・オールド・イヤー』(19)の音楽が高く評価され、タイ監督協会賞「BEST MUSIC SCORE」を受賞。さらに2024年には、『おばあちゃんと僕の約束』でも同賞を受賞した。

Comment

※敬称略・五十音順

  • まるで自分の人生を観てるかのような作品でした。
    「おばあちゃんと孫の2人暮らし」と聞くと、身の回りの世話や入浴や排便の介助など高齢者の扱いに苦労するというイメージを持つ方が多いと思います。ただ、実際に生活してみると、介護に消極的な親族に失望したり、遺産の話しかしない親族に呆れるなど介護以外でのトラブルも付き物です。今作は、実際のお話を基にしてる事もあり、高齢者との生活の解像度が非常に高く、その時に感じる家族側の心情や不安などのリアリティも忠実に描かれており、実際に介護をされている方の気持ちにすっと寄り添った、優しく暖かみを感じられる作品です。僕も101歳の祖父と2人で暮らして15年目になります。自分の人生を振り返るかのように今作を見始め、観終わった後には、これからの祖父との未来を少し覗かせて頂けたという感覚でした。僕の場合は、介護の経験があり、振り返るように観させて頂きましたが、介護や高齢者の方々との関わりがない方も今作を観たら、いつか来るその時に「あの映画を観ていて良かった」と必ず心の支えになってくれるはずです。

    芦名秀介
    Youtube「あしなっすの1週間」
  • 邦題見て、あぁこのての映画ね。 ところが5分もしないのにしくじった!のまれてしまったやないか。
    こんなにリアルで自然なのに涙は出るわ腹は立つわ。
    でも納得というか、うなずける126分でこれだけもの表現ができるとは。 英題も特に良い。
    今ここで書くとバレるから我慢しますが、ラスト10分は大痛快や。 孫の心の成長がmillionどころやない。
    母としての私は限りある命に勇気が湧いたし、娘である私は母に感謝した。寄り添うとはこういうことか。
    アッ、それにエンドロールの曲がイイ。弾いてみよう。

    綾戸智恵
    ジャズシンガー
  • おばあちゃんと孫のエムの関係が、優しさだけのつながりじゃないのが魅力です。 ふたりとも、ずるさや頑固さ、冷徹さも相手に遠慮なく見せる一方で、献身やユーモア、思いやりでちゃんと交流を温めていく。家族ってこうだよねというリアルさがあったし、真反対の感情は誰の心にもあるのだなと思うことができました。
    おばあちゃんの孤独に、父を先に見送って一人暮らしをしていた母の姿が重なりました。
    「冷蔵庫にはまだ食べ切れていないご馳走でいっぱいなのにそれを食べる家族は帰っていなくなってしまうから、春節のあとは好きじゃない」というおばちゃんの言葉に、母も生きていた頃、近いことを言っていたなと思い出して、胸がぎゅっとしました。
    家族たちが集まる場所として、「家」や「お墓」にこだわり続けてきたおばあちゃん。
    彼女がそれを失ったとき、本当の家や家族の意味が立ち上がってくるラストが、とても感動的でした!

    有賀薫
    スープ作家
  • これは、泣けました…。
    そして今すぐにでも、自分の家族や大切な人の愛に触れたい。 優しい気持ちで満たされて、心が温かくなる感覚が押し寄せてくる、そんな素敵な作品でした。
    タイの生活をそのまま感じる、ホームビデオを観てるような映像もとても新鮮でした!

    アレン様
    大物・マダムタレント
  • 余命幾ばくもない祖母と孫のあいだに芽生えるやわらかな繋がり。 そして家父長制が生んだ痛みや遺産相続をめぐる生々しい確執。 そんな優しくほろ苦いありふれた終焉を、驚くほどに繊細な筆致で描いていく。
    どんな名匠がこの傑作を生み出したのか…と思ったら監督は34歳の新鋭だという。 なんという逸材だ。
    パット・ブーンニティパット監督…その名前、確かに覚えました。

    ISO
    ライター
  • 私の祖母はまもなく90歳になる。
    「死」というものは順番で、誰かに特別に起こる不幸ではない。
    解っていても、私たちは彼らをここへ引き留めようとする。
    生きていてくれるから言葉を交わすことができるし、生きていてくれるから腹を立てることができるのだ。
    すべての感情が、結局は愛である。
    どこにでもあるこんな話で泣くまいと思いつつ、少しずつ痩せていく祖母のことを思い、最後は涙が止まらなくなった。

    伊藤亜和
    文筆家
  • ひとりの青年がある思惑から、末期癌の祖母と最期の日々を過ごすことに。 映画は“お金”と“愛”という厄介な繋がりについて、誤魔化すことなく真正面から向き合う。
    遺産相続など死にまつわる現実的な問題には、性差別などの不平等もまた横たわる。
    タイの美しい情景に彩られた『おばあちゃんと僕の約束』は、きっと今年もっともあたたかくて優しい一本に違いない。

    児玉美月
    映画批評家
  • 「タイ人は愛している人には率直な物言いをするんだよ」とタイ人の友だちはよく言う。
    本作のおばあちゃんは優しい見た目とは裏腹に率直で辛口。家族も孫もみんな、そう。
    その一方で言葉に頼らない愛情表現も。家族が食卓を囲む日のご馳走は奮発して有名なMホテルの鶏肉料理。
    おばあちゃんが野菜をたくさん刻んで作った家庭料理の野菜の煮込み。子守歌、おばあちゃんが牛肉を食べない理由。そしてザクロの木を軒先に植えた動機など… 家族を優しく見守るようなやわらかい音色の音楽もエンドクレジットの最後の最後までぜひ心で聴いて。

    白田麻子
    タイ式芸能ライター
  • 素朴で美しい優しさに包まれた、温かくてリアルな物語。その優しさが、ラストには強烈に心を締め付ける。
    観終わった後、忘れかけていた家族との時間の大切さを、涙と共に思い出させてくれるでしょう。

    竹田ダニエル
    ジャーナリスト・研究者
  • 家族って面倒で、ずっと気になる。
    エムはゲーム配信でお金を稼げていないことに、「なぜおれは与えられていないんだ」と思っている。おばあちゃんの手伝いをすることに「なんでこんなことをしなきゃいけないんだ」と思っている。しかし、実はもう十分に与えられている。自分が人にあげる番だ。それに気づいたとき、エムとおばあちゃんとの関係は変わっていく。
    おばあちゃんのぶっきらぼうさが面白い。エムはもう無条件にかわいがられる年齢ではなく、「もっとシャキッとしろ」と言いたくなる孫。だから、おばあちゃんもエムに手厳しい。そのドライだけど愛のある態度が面白い。
    タイの異国情緒も楽しかった。日本とちょっと似ているからこそ、違う街並みが目新しい。
    家族に「時間を使う」と思ってしまうから、億劫になる。法事や親戚の集まりは、自分のルーツ、すなわち過去と向き合う時間。普段は世間の流れが目まぐるしい中で生活しているから、そんな時間を面倒に感じてしまうんだろう。でも、そんなしがらみも含んだ愛が家族だと思った。

    土岡哲朗
    春とヒコーキ
  • 人間の美しさも醜さも飲み込む映画だ。孫の世代の欲と純粋、子の世代の承認の欲求と焦慮、親の世代の信念と愛と孤独。それぞれの世代の抱えるものは、相容れずにぶつかり合う。
    葛藤を越えて人々を結びつけるのが、下町タラート・プルーでの暮らしとそこに刻まれた記憶、そして運命の抗えない変化だ。風水墓(フアン・スイ)に吹く風が散らす赤黄の花々と、丘の緑。美しいコントラストの向こうに、美しくないけれども確かな人間の姿がある。

    福冨渉
    タイ語翻訳・通訳者
  • 心の距離が離れているおばあちゃんと孫… 年が離れている分、「モットー」が違う。
    孫は“便利”と“楽”を優先して、 おばあちゃんは“手間”をかけることを大切にしている。
    こんな2人が一緒に暮らすことに…… 孫には大きな企みがあった。

    あなたは家族と何でつながっていますか? 愛ですか? お金ですか? 年老いた親の楽しみは何ですか? 親の死を覚悟しないといけなくなった時に 気まずかったり 怖かったり… あなたはその感情から逃げますか?

    映画を観るとき、今の自分の立場に近い人に感情移入するでしょう。 この映画を観る時は、是非違う立場の登場人物の立場になって観てください。 思いやりの行動や言葉なのに、相手は淋しい思いをしているかもしれませんよ。

    親孝行を沢山しても、しなくても、親が死んでしまった後は 「もっと色々してあげればよかった」と後悔するらしい。
    この映画を観て、1つでも後悔を減らして、1つでも思い出を増やそうって気持ちになりました。

    松嶋尚美
    タレント
  • 出てくる人たちの良いところよりも、だめなところや、どうしようもないところがユーモアを交えて描かれて、笑顔で観ていたはずなのに。終盤、涙が止まりませんでした。とても美しい映画をありがとうございました。

    矢部太郎(カラテカ)
    お笑い芸人・漫画家
  • 人は子を産み家族を作っても孤独の時の方が長いと言えるのかも知れない。家族という夢をその理想の姿を追い続けながら死んでいくのか?私には子もなく慕ってくれる孫もいない。もし、愛を形にしなければならないとしたら、演劇、映画、音楽といった何度でもあの日に帰ることのできる作品を作りたい。

    今年母の納骨で親戚一同集まって思い出を語ったが、お墓に手を合わせながら、生きているうちにもっと親孝行ができなかったのか?後悔で、胸が痛む。
    母の愛はいつも沈黙。子や孫のいない私の沈黙を世界の誰かが感じとってくれるかも知れない。

    渡辺えり
    劇作家・演出家・俳優