ルートヴィヒ

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争いが求められる時代に平和を、堅実さが求められる時代に壮大さを―。芸術が世界を変えると信じた、孤高の王ルートヴィヒの壮絶な生涯が今明らかになる。

19世紀半ば、ヨーロッパの美貌と謳われたバイエルンの王がいた。その名はルートヴィヒ2世。ドイツ連邦の統一をめぐって激しい主導権争いが繰り広げられるなか、戦争にも権力にも感心を持たず、ひたすら芸術に情熱を注いだ彼は、40年の短い生涯を通じてバイエルンを美と平和の国王にするという見果てぬ夢を追い続けた。しかしその高い美意識と繊細すぎる性格ゆえ、誰にも理解されることなく、「狂王」と呼ばれたルートヴィヒ。そんな彼が、なぜ125年以上たった今も人々を魅了しつづけるのか。彼の人生に最も大きな影響を及ぼした、ワーグナーとの知られざる友情と確執、オーストリア皇后エリザベ―トとの秘められた関係に迫り、あのヴィスコンティの名作『ルートヴィヒ/神々の黄昏』でも語りつくせなかった波乱の生涯を、生々しく格調高く描いている。

ルートヴィヒ 公式サイト