いのちをつくる~iPS細胞・ES細胞がかなえる未来~

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ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞研究も含む、世界の幹細胞医療の最先端をわかりやすく描くドキュメンタリー。

2012年12月10日。スウェーデンのストックホルムでノーベル賞の受賞式が行われ、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を世界で初めて作成した京都大学の山中伸弥教授が出席。日本人で2人目となるノーベル医学・生理学賞を受賞した。体の健康細胞をもとに事故や病気で失った部分に移植が出来る技術、いわゆる再生医療が可能になった本研究は日本のみならず、世界中の研究者たちの間で大きな関心を呼んだ。本作は昨年末のノーベル賞授賞式でも上映され、iPS細胞の仕組みを分かりやすく解説されている映画と認められたドキュメンタリー作品。

2011年イギリス製作のドキュメンタリー作品。ステムセル=幹細胞を初期化することで生まれたiPS細胞。この世紀の大発明が、世界中の誰のために、そしてどのように役立つのかを追いかけた、医学的にみても倫理的見地からも重要な意味を持つ作品。イギリスの科学者マーティン・エヴァンズ、世界初のクローン羊ドリーを開発した科学者イアン・ウォルマット、小説家マーガレット・アトフォードなどへの取材から、iPS細胞が将来的に果たすと考えられる皮膚や臓器などの医療技術の進歩の面がある。一方で、悪用誤用される危機も同時に警鐘。ノーベル医学整理学賞受の京都大学山中教授への密着取材も敢行。たったひとつの自分の細胞からあらゆる組織が再生できるという夢のような発明でありながら、クローン人間の可能性も生まれてしまう。この発明を有効に使えるのかどうか、その運命は私たち人類すべてにゆだねられている。

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