1937年11月30日生まれ。イギリス出身の映画監督・映画プロデューサー。主にアメリカで活動している。英ウエスト・ハートルプール美術大学で絵画とグラフィックデザインを学び、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートへ転入。卒業後、BBCに入社。その後、CM業界に転向し、製作会社を設立。18年間で3,000本のCMを世に送り出す。
77年、『デュエリスト/ 決闘者』で長編監督デビューを果たし、第30回カンヌ国際映画祭で審査員賞(新人監督賞)を受賞。第2作目『エイリアン』(79)、第3作目『ブレードランナー』(82)が立て続けに大ヒットし、その比類ない映像センス、造形美が絶賛され、世界的な人気監督となる。
『テルマ& ルイーズ』(91)で自身初のアカデミー賞®監督賞にノミネートされる。2001年、『グラディエーター』(00)が第73回アカデミー賞®作品賞ならびに第58回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞し、世界的大ヒットを記録。翌年、『羊たちの沈黙』(91/ジョナサン・デミ監督)の続編を描いた『ハンニバル』(01)と、ソマリア内戦への米軍介入を描いた『ブラックホーク・ダウン』(01)が公開され、興行的に成功を収める。後者は、『グラディエーター』に続き2年連続のアカデミー賞®監督賞にノミネートされた。2003年には、イギリスの映画産業に貢献したとして、エリザベス女王からナイト爵位が授与された。2016年、『オデッセイ』(15)が第73回ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞し、第88回アカデミー賞®作品賞にもノミネート。86歳になった現在(2024.1.30時点)でも映画制作を精力的に続けており、2023年にはナポレオン・ボナパルトの伝記映画『ナポレオン』を発表。映画監督のトニー・スコットは実弟であり、代表作に『トップガン』(86)がある。