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Introduction
巨大養鶏場に渦巻く愛欲と陰謀   飼い殺されるのは人間か鶏か
ローマ郊外の巨大養鶏場。社長のマルコは業界の名士として知られていたが、経営の実権と財産を握る妻アンナに対する苛立ちは日々強くなる一方だった。マルコは同居するアンナの十代の姪、ガブリと愛人関係にあっただけでなく、妻への憎しみを女性へのサディズムで発散する異常性格者だった。そして3人それぞれの隠された欲望が暴かれる時、事態は予想もできない展開と想像を絶する畸形ニワトリを産んだ!
アヴァンギャルドな映像表現で倫理観を問う衝撃の猟奇サスペンス
主人公マルコ役には、去る2022年6月に死去した『男と女』(66)、『Z』(69)、『暗殺の森』(70)の名優ジャン=ルイ・トランティニャン、妻アンナ役にはイタリア美人の代名詞として一世を風靡した『夜ごとの美女』(52)のジーナ・ロロブリジーダ、そしてガブリ役にはスウェーデン出身、キュートなルックスが魅力的な当時18才のブロンド・ビューティ、『キャンディ』(69)のエヴァ・オーリンが扮している。
監督・脚本は、マカロニ・ウエスタン屈指の残酷描写で世界を騒然とさせた『情無用のジャンゴ』(67)の鬼才ジュリオ・クエスティ。この作品でクエスティは、イタリアン・ホラーの名手マリオ・バーヴァが先駆け、後にダリオ・アルジェントが確立する猟奇サスペンスに挑戦。欲望渦巻く犯罪ドラマを倒錯嗜好と残酷趣味で毒々しく塗りたくっただけでなく、養鶏場のオートメーション化に伴う労働者解雇という資本主義社会の非情、餌をやらなくても成長を続ける首も羽根もない畸形ブロイラーの研究開発という、利潤追求のためには生命倫理をも蹂躙する企業の非人間性を暴き、同時期のパゾリーニ、アントニオーニ、エリオ・ペトリ監督作品にも通じる、社会派的メッセージを鮮明に打ち出している。
共同脚本と編集は、『ラストタンゴ・イン・パリ』(兼脚本/72)、『愛の嵐』(74)などを手掛けたフランコ・アルカッリ。痙攣的な編集テクニックで観る者を錯乱の精神状態へと誘う。
初公開時に世界配給された90分前後の【国際版】にはない残酷場面、異常場面を含む105分の【最長版】を今改めて観直せば、本作が猟奇サスペンスの王道作でありながら、その定型から逸脱し、社会問題や実験的な映像表現、さらには現代にも通じるアイデンティティの喪失、世の不条理と人生の虚無にまで踏み込んだ、クエスティ監督唯一無二の作家性が発揮された野心作であることに気付かされるだろう。
愛欲、資本主義、陰謀、猟奇、残酷―あらゆる人間の業を呑み込んだ卵は果たして何をもたらすか。この比類なき作品は遂に完全体となり、遂に真価が産まれる時が来た。
Cast
ジャン=ルイ・トランティニャン【マルコ】
Jean-Louis Trintignant
1930年12月11日、フランス・ヴォクリューズ出身。あらゆるジャンルであらゆる役を演じてきた20世紀フランスを代表する性格俳優。クロード・ルルーシュ『男と女』(66)、アラン・ロブ=グリエ『嘘をつく男』(68/ベルリン映画祭・男優賞)、セルジオ・コルブッチ『殺しが静かにやって来る』(68)、コスタ・ガブラス『Z』(69/カンヌ映画祭・男優賞)、ベルナルド・ベルトルッチ『暗殺の森』(70)、ミヒャエル・ハネケ『愛、アムール』(12/セザール賞・男優賞、ヨーロッパ映画賞・ヨーロッパ男優賞)など、代表作には事欠かない。その他、『空と海の間に』(55)、『街の仁義』『素直な悪女』『乙女の館』(56)、『危険な関係』『激しい季節』(59)、『新7つの大罪』『追い越し野郎』(62)、『スエーデンの城』(63)、『マタ・ハリ』『七人目に賭ける男』(65)、『パリは燃えているか』『ヨーロッパ横断特急』『殺人プロデューサー』(66)、『危険な恋人』(67)、『恋びと』『女性上位時代』『女鹿』『モード家の一夜』(69)、『流れ者』(70)、『刑事キャレラ/10+1の追撃』(71)、『狼は天使の匂い』(72)、『離愁』(73)、『快楽の漸進的横滑り』(74)、『フリック・ストーリー』『サンチャゴに雨が降る』(75)、『メランコリー・ベビー』(79)、『華麗なる女銀行家』(80)、『パッション・ダモーレ』(81)、『日曜日が待ち遠しい!』『アンダー・ファイア』(83)、『遠い日の家族』『ランデヴー』(85)、『男と女II』『悲しみのヴァイオリン』(86)、『幻の女』(87)、『バンカー・パレス・ホテル』(89)、『メルシー・ラ・ヴィ』(91)、『トリコロール/赤の愛』『天使が隣で眠る夜』(94)、『フェスタ』(95)、『ティコ・ムーン』(97)、『愛する者よ、列車に乗れ』(98)、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』(03)、『地獄』(09)、『ハッピーエンド』(17)、『男と女 人生最良の日々』(19/遺作)などがある。2022年6月17日、肺ガンにより91才で死去。
ジーナ・ロロブリジーダ【アンナ】
Gina Lollobrigida
1927年7月4日、イタリア・スビアーコ出身。1950年代から1960年代初頭にかけて、ヨーロッパで最も注目された女優の一人。“ロロ”という愛称とともに「世界一の美女」とまで称された。1947年、ミス・イタリアを選ぶ美人コンテストで3位入賞。さまざまな映画に端役出演を続けたが、1952年、ジェラール・フィリップと共演した『花咲ける騎士道』と『夜ごとの美女』で注目を集める。翌1953年、ハンフリー・ボガート共演『悪魔をやっつけろ』でハリウッドデビューを飾り、世界的な人気女優となった。主要作品に『パンと恋と夢』(53/銀リボン賞・女優賞)、『外人部隊』『剣侠と美女』『ローマの女』『パンと恋と嫉妬』(54)、『美女の中の美女』(55/第1回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞・女優賞)、『空中ぶらんこ』『ノートルダムのせむし男』(56)、『恋はすばやく』(58)、『掟』『ソロモンとシバの女王』『戦雲』(59)、『蒼い渚』、『九月になれば』(61)、『皇帝のビーナス』(62/DDドナテッロ賞と銀リボン賞のダブル受賞)、『波止場』(63)、『わらの女』(64)、『バンボーレ』『お熱い出来事』(65)、『ホテル・パラディソ』(66)、『セルバンテス』、『想い出よ、今晩は!』(68/DD・ドナテッロ賞・女優賞)、『スタントマン』『さらば恋の日』(69)、『無頼プロフェッショナル』(71/未)、『ピノッキオの冒険』(72/TV)、『ローマの女』(88/TVM)、『百一夜』(95)などがある。1970年代に入ると女優業から離れ、フォト・ジャーナリストとして第2のキャリアのスタート。多くのセレブの写真を撮り続けただけでなく、1975年にはフィデル・カストロの独占インタビューも成功させている。1997年には、50年に及んだ女優業を引退。2018年2月1日、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにその名が刻まれた。
エヴァ・オーリン【ガブリ】
Ewa Aulin
1950年2月13日、スウェーデン出身。初公開当時、新聞広告に【20年に一度のセンセーション 世界注目のハイティーン・スター】と謳われたブロンド・ビューティ。1965年、15才で「ミス・ティーン・スウェーデン」に選ばれ、翌年ハリウッドで開催された史上初の「ミス・ティーン・インターナショナル」にスウェーデン代表として出場し、優勝。イタリアのコメディで映画デビューした後、ティント・ブラス監督『危険な恋人』(67)と本作『殺しを呼ぶ卵』(68)に連続出演。両作ともにジャン=ルイ・トランティニャンが相手役だった。続けてマーロン・ブランド、リチャード・バートン、ジェームズ・コバーン、リンゴ・スターらと共演した話題作『キャンディ』(68)に主演。ゴールデングローブ賞の「最も有望な新人賞」にノミネートされたものの、全米興行が不調に終わり、国際スターへの道を閉ざされる結果に。ヨーロッパでは一応の成功を収めたこの作品は、後年カルト映画として人気を得、2003年、日本でもリバイバル公開されている。アメリカで『004/アタック作戦』(70)に出演した後は、イタリアで『悪魔の入浴・死霊の行水』(72/未)、『欲情の血族』(73/未)など、数々のホラーやセックス・コメディに出演したが、1974年、不動産開発業者の富豪との再婚を機に女優を引退。大学に入学し、後に教師になった。引退後はイタリア映画『Mi fai un favore』(96)に一本だけ助演した。
ジャン・ソビエスキー【モンダイーニ】
Jean Sobieski
1937年11月15日、フランス、カンヌ出身。1960年代にはマカロニ・ウエスタンなど15本前後の映画やTVシリーズに出演。だが、本作とルチオ・フルチ監督『女の秘めごと』(69/未)、ジョゼ・ジョバンニ監督『最後のアドレス』(69/未)以外はすべて日本未公開。1961年、イタリア人歌手のダリダと恋愛関係にあったが別れ、1966年に女優オルガ・ジョルジュ=ピコと結婚したが離婚。再婚したエリザべス・ソビエスキーとの間に生まれた娘が、女優リーリー・ソビエスキーである。
鶏たち
Chckens
マルコたちが経営する巨大養鶏場に生息。古来より、人間によって家禽化されてきた存在。日夜、皆一様に粉砕機で作られた餌で育ち、ある鶏たちは卵を産み続け、食用肉となる鶏もいる。
Staff
ジュリオ・クエスティ【監督・脚本】
Giulio Questi
マカロニ・ウエスタンと猟奇サスペンスにおいて、傑出した異色作を放ったイタリアの知られざる鬼才。1924年3月18日、北イタリアのベルガモ出身。第二次世界大戦中の2年間、パルチザンとしてファシストやドイツ軍と戦う。ベルガモで政治と文化に関する雑誌を創刊した後、1950年代にはローマに赴き、ジャーナリストとして活躍。映画界に入ってからは、短篇やドキュメンタリーの演出、脚本執筆、ヴァレリオ・ズルリーニやフランチェスコ・ロージらの助監督、フェリーニの『甘い生活』(60)などへの端役出演を続けていたが、実話を基にした11のエピソードを繋げた『豊かなる成熟』(61)で11人の監督の一人として長編作品デビュー。エリオ・ペトリ、ジュリアーノ・モンタルドと共同監督したドキュメンタリー『Nudi per vivere』(63)は、3人のペンネーム「エリオ・モンテスティ」名義で製作されたが、当局に押収され、劇場公開されなかった。フランコ・アルカッリが編集を担当したオムニバスのサスペンス『Amori Pericolosi』(64)の一篇を監督した後、当時世界を席巻していたマカロニ・ウエスタンに挑戦。アルカッリとの共同脚本によるトーマス・ミリアン主演『情無用のジャンゴ』(67)は、数百本作られた同ジャンルの中でもっとも異常かつ残酷な作品として知られる。本作『殺しを呼ぶ卵』(68)の後、三度アルカッリと組んだホラー『Arcana』(72)を監督。だが、作品完成直後、製作者が破産したため、世界配給はおろかイタリア国内でもほとんど上映されず、“呪われた”作品となった。それを最後に映画界から引退。以降はTVドラマの演出家として活動を続けた。2014年、作家として初の短編集『Uomini e comandanti(男たちと司令官)』を上梓。同年、自伝的要素を盛り込んだイタリア映画界の記録『Se non ricordo male』を発表したが、その年末の12月3日、ローマにて90才で死去した。
ダリオ・ディ・パルマ【撮影】
Dario Di Palma
1932年11月6日、ローマ出身。アントニオーニの『欲望』(66)やウディ・アレンの『ハンナとその姉妹』(86)などで知られる撮影監督カルロ・ディ・パルマの甥。1950年に業界入り。『さすらい』(57)、『ポンペイ最後の日』(59)などで撮影助手、『逆襲!大平原』(61)で第二班撮影を担当。叔父カルロが撮影した『赤い砂漠』(64)、『濡れた本能』(64)、『国境は燃えている』(65)などでカメラ・オペレーターを務め、後に撮影監督に昇進。主要作品に『豪勇ペルシウス大反撃』(63)、『4次元の情事』(64)、『スペシャリスト』(69)、『フェリーニの道化師』(70)、クエスティ監督『Arcana』(72)、『高校教師』(72)、『醜い奴、汚い奴、悪い奴』(76/未)などがある。叔父カルロが亡くなった3か月後の2004年10月24日、ローマにて71才で死去。
セルジオ・カヴァッリ【美術】
Sergio Canevari
主要作品に『シシリーの黒い霧』(62)、『都会を動かす手』(63/未)、『国境は燃えている』(65)、『アルジェの戦い』『真昼の用心棒』『群盗荒野を裂く』(66)、『悪い奴ほど手が白い』(67)、『怪奇な恋の物語』(68)、『ケマダの戦い』(69)、『栄光への戦い』(70)、『血みどろの入江』(71/未)、『アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝』(84)などがある。
フランコ・アルカッリ【脚本・編集】
Franco Arcalli
クエスティの長編3作品、『情無用のジャンゴ』(67)、本作『殺しを呼ぶ卵』(68)、『Arcana』(72)の脚本を共作し、編集も担当。鋭角的で時制を自在に操る独自の編集テクニックを駆使し、ベルトルッチ、アントニオーニ、ジュゼッペ・パトロー二・グリッフィ、リリアーナ・カヴァーニら、イタリアの名監督たちの作品にも大きく貢献した。1929年3月13日、ローマ出身。1954年に俳優として業界入りし、ヴィスコンティの『夏の嵐』(54)などに端役出演した後、ティント・ブラス監督と知り合い、編集者・脚本家としてのキャリアをスタート。ブラスのドキュメンタリー『革命の河』(64)では助監督を務めた。ヴァレリオ・ズルリーニ監督『国境は燃えている』(65)で編集者として一本立ち。以降、日本公開作に『世にも怪奇な物語』(ルイ・マル監督篇/68)、『砂丘』『暗殺の森』『栄光への戦い』(70)、『さらば美しき人』(71)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(兼脚本/72)、『旅路』『愛の嵐』(74)、『さすらいの二人』(75)、『1900年』(兼脚本/76)、『ルー・サロメ/善悪の彼岸』(兼脚本/77)がある。脚本家として『ルナ』(79)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)にも参加した。コッポラの『地獄の黙示録』(79)の編集も担当するはずだったが、1978年2月24日、ガンによりローマで48才の若さで世を去った。
ブルーノ・マデルナ【音楽】
Bruno Maderna
1920年4月21日、ヴェネツィア出身。電子音楽、実験音楽、前衛音楽などのジャンルでも著名な現代音楽の作曲家、指揮者。第二次世界大戦中は、パルチザンとしてレジスタンス活動に従事していたことが監督クエスティと共通する。本作以外に7本の映画と2本のドキュメンタリーの作曲も手掛けたが、いずれも日本未公開。1973年、肺ガンにより53歳の若さで死去した。
Comment
異常なことの象徴、
不穏の塊のように描かれた、
あの「化け物」。
しかし、あれは大なり小なり現実である。
私たち個人が望むと望まざるとにかかわらず、
あれが必要なのだ。
見えなければ良い。知らなければ良い。
気づかないふりをしていれば良い。
恐怖と不安は小屋の檻に閉じ込めておこう。
安藤千尋(月刊「養鶏の友」編集部)
今見ても斬新な音響効果が印象的。
所謂カルト的映画ではありますが、サイコ感が強いわけではなく、
なんとなく共感してしまいそうになる心情描写が散りばめられていて、
謎のノスタルジーを感じる事ができます。
個人的には"愛"と"何"かを対比させて表現されている事が多く感じて、
ついつい愛について考えさせられてしまいました。
あなたの中にある卵から、
不可解ではあるけど
なんとなく懐かしい気持ちが生まれる事でしょう。
岡奈なな子(YouTuber)
養鶏場を舞台に描かれる人間のエゴイズムに悶絶!!
彼らの飽くなき欲望はどこへ向かい、
ニワトリたちは何を見るのか!?
その意外な結末は必見です!!

作中に一瞬だけ登場するニワトリのイラストが
センス良すぎてとても勉強になりました!!
桜谷シュウ(「ニワトリ・ファイター」漫画家)
『情無用のジャンゴ』の鬼才が放った
“情無用”の遺伝子操作バイオ・テロ!
イタリアン美女のファッションショーに
現代音楽が鳴り響く
モダンすぎる変態性欲倦怠夫婦の
殺人ミステリー『殺しを呼ぶ卵』は、
アルジェントの先を行く“ジャッロ”にして、
ブニュエル×ゴダール×ヒッチコックな
卵かけパスタ(もちろんアルデンテ)だ!?
セルジオ石熊(マカロニ・ウエスタン研究家)
だれもがその存在すら忘れていた
イタリアン・コケコッコー作品が、
情け無用の残虐性UP最長版として
復活したのである。

なんて、なんてすばらしい。
滝本誠(映画・美術評論家)
60年代イタリアのモダンでポップなインテリアと
ファッションとおしゃれなボサノバをバックに、
妖艶な妻ロロブリジーダとキュートな愛人エヴァ・オーリンの間で
葛藤する猟奇殺人者トランティニャンが遺伝子操作で生まれた
頭も翼もない鶏の雛を殺戮するのを
神経を逆撫でするようなカメラワークで描く、
本当にどうかしている映画です!
町山智浩(映画評論家)
サスペンス映画ということでドキドキしながら
次のシーンがどうなるか気になる中で、
ジーナ・ロロブリジーダとエヴァ・オーリンの美しさは目を見張る。
美しさと恐ろしさのギャップはとにかくすごい。
ストーリーよりアート的な表現が多くて
イタリアらしさがよく伝わる。

60年代の映画ということで
当時のイタリア語にも出会えるから
イタリア語を学んでる人にとって貴重な経験になると思う。
マッシミリアーノ・スガイ(日伊通訳者)
1968年という、
アヴァンギャルド全盛時代に制作された、
奇種とでもいうべきだろうか。

サスペンスのようでありながら、
とても前衛的な編集や演出で進んでいく映画である。
真魚八重子(映画評論家)
人の欲望を喰らいながら肥えていく鳥たち!
ヒナドリみたいなエヴァ・オーリンの
凶暴なまでのキュートさ!
美しくて奇妙な悪夢みたいな、
とにかく不思議なサスペンス。
山崎まどか(映画コラムニスト)