ミツバチと私

第73回ベルリン国際映画祭銀熊賞 史上最年少8歳で最優秀主演俳優賞受賞!
《本当の自分》を探す子どもの葛藤と、寄り添う家族の物語

主演ソフィア・オテロの演技が絶賛され、第73回ベルリン国際映画祭において、当時8歳にして史上最年少で最優秀主演俳優賞受賞の快挙を成し遂げた話題作。ベルリン国際映画祭は2020年に男優賞・女優賞の廃止を発表。翌年から性的区別のない主演俳優賞、助演俳優賞が新設され、まさにそれを体現する形での受賞となった。オテロ演じるアイトールは、子どもが抱える孤独や不安を清らかに表現し、同じスペイン映画の名作『ミツバチのささやき』(73)のアナ・トレントを髣髴とさせる。

トランスジェンダーというテーマだけでなく、母、祖母ら3世代の視点を交えて、「家族との関係が、自分探しの旅にどう影響するのかを探りたかった」と語るエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン監督の長編デビュー作。自分の性別に思い悩む子どもに、周囲はどう接したらよいのか葛藤する家族の視点も織り込まれており、それぞれの考え方で人生を生き抜く姿を描く。本作でベルリン国際映画祭銀熊賞に加え、ギルド映画賞をW受賞。第26回マラガ・スペイン映画祭でも最優秀スペイン映画賞を受賞するなど世界各国から注目を集めている。子どもが戸惑いながら本当の自分を認め、目覚めていく様子を、スペイン・バスク地方の緑豊かな美しい景色とともに、自然光のみで撮影した美しい映像も必見、

【STORY】夏のバカンスでフランスからスペインにやってきたある家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さの中で悩み、周囲に心を閉ざしていた。母アネはアイトールを愛しながらも向き合い方に迷っており、子育てを巡って家族と時々対立していた。叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチやバスク地方の豊かな自然に触れることで心をほどいていき……。

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